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催芽

今年はゆっくりと作業を進め、キヌヒカリの種籾を温湯消毒して浸水させたのが4月14日。

去年は気張って3月下旬から20日も浸水して芽が出ず、一晩風呂に漬けて催芽させたが、今年はその必要なし。約1週間程度で、極小の根がピット飛び出た、業界で鳩胸と呼ばれる種籾の催芽(芽出し)が楽に完了。農業で焦りは禁物。

実は、戦前までこの辺の地域では十分暖かくなった5月初旬に種まき、45日間もかけて苗代(育苗のための特別な水田、もしくは水田の一部を囲って苗を育てた。)で育て、6月中旬以降に田植(手植え)だったそうです。

今では朝晩冷え込む4月中旬までに高価な催芽機か、なければ風呂に一晩漬けて芽出し、育苗トレーに機械蒔き。この時期はまだ気温が十分暖かくないのでビニールハウスに入れて約20日前後の稚苗で機械植。自然の力に任せないと余計な作業と施設、機械が必要になるという悪循環。それを売る業者にとっては好循環とも。

それにしても今春は気温の上がり具合が去年より1、2週間は早い。気候変動でいずれは日本で二期作可能になる日がそう遠く無いかもしれません。